紛争の内容
 被相続人には、離婚をした妻との間に子どもがいました。この方が相続人となると思うのですが、すでに離婚をしているので居場所がわかりません。また、遺産を引きついでもらいたいのですが、どうすれば良いでしょうか。

交渉・調停・訴訟などの経過
 相続人調査をさせていただき、相続人に遺産の引継ぎのお願いの手紙を出しました。

本事例の結末
 相続人調査は無事に終了し、相手方から連絡もしていただいたので、遺産の引継ぎをしてもらうことができました。

本事例に学ぶこと
 被相続人の近親者は、相続人ではないにもかかわらず、実質的に近くにいたという理由で被相続人の遺産を事実上管理していることがあります。そして、相続人でない方はその財産を何の権利もないにもかかわらず、管理をする状態が続くことがあります。被相続人の財産を事実上管理をされている方は、後に相続人から相続財産があったはずだと言われる前に、相続人を調査し、遺産をきちんと引渡すという手続きをとっておくことが紛争の防止に役立つと思われます。