4■遺留分制度の見直し

  これまで、遺留分権利者が遺留分減殺請求権を行使することによって当然に物権的効果が生じるとされていた考え方が見直され、遺留分権利者に遺留分侵害額に相当する金銭請求権が付与される、という考え方に改められました。   これ・・・

3■相続人以外の親族による特別寄与料の請求制度

  これまで、寄与分の主張は相続人にしか認められていませんでした。 そのため、相続人の妻が被相続人である義父の介護にどんなに尽くしても、遺産分割の場面で相続人の妻固有の権利として寄与分を主張したり、あるいは財産の分配を請・・・

■自筆遺言証書の方式の緩和

  これまで、自筆証書遺言(公証役場で作成する公正証書遺言と異なり、遺言者が自分で作成するタイプの遺言書)は、その全文、日付及び氏名をすべて自書(手書き)しなければならず、代筆やパソコンによる作成は認められていませんでし・・・

Q3 (上記のケースで)父が死亡した事実を死亡後3年経ってから知りました。 遺留分を長男に請求することはできますか?

請求できます。 遺留分侵害額請求権は、遺留分権利者が、①相続の開始及び②減殺すべき贈与・遺贈があったことを知ったときから1年間これを行わなかったときは、時効によって消滅するとされています(民法1042条前段)。①と②を知・・・

Q4 相続放棄の順番(2) 長男(独身・子なし)が亡くなり、相続人は母である私一人です。長男には多額の負債があるので、私は相続放棄する予定なのですが、私が相続放棄した後に、存命している私の父(長男から見れば祖父)も相続放棄しないと負債を引き継いでしまうのでしょうか?

引き継ぎます。 直系尊属は親等の近い者から相続人となりますので、あなたが相続放棄をした結果相続人ではなくなると、ご存命のあなたのお父様が相続人となり、負債を引き継ぎます。 これを防ぎたいのであれば、あなたのお父様もあなた・・・

Q4 母の面倒をみることを条件に自宅を相続した長男が全く母の面倒をみてくれません。長男が約束を破ったことを理由に遺産分割協議をなしにして、最初からやり直すことはできますか?

最高裁判決(平成元年2月9日)によれば、「遺産分割協議成立後は、債務を負担した相続人(ここでいう長男)と債権を取得した相続人(ここでいう母)の債権債務関係が残るのみであり、相続人(長男)が負担した債務を履行しない場合であ・・・

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