代襲相続人となる直系卑属(被相続人の孫)の相続分は、その直系尊属(死亡した被相続人の子)が受けるべきものであったものと同じとなります。 また、兄弟姉妹の代襲相続人となる子の相続分は、その兄弟姉妹が受けるべきであったものと・・・
Q7 家庭内暴力の息子に長年悩まされてきました。この息子に遺産を相続させたくないのですが、何か方法がありますか?
あります。 相続人である息子による虐待、侮辱、その他著しい非行があった場合、家庭裁判所に対し、相続人の資格をはく奪するよう請求することができます。この制度を「排除」といいます(民法892条)。
Q6 養親の死亡時にすでに養子が亡くなっていた場合、養子縁組の後に生まれた養子の子は養親の相続人(代襲相続人)になりますか?
養子縁組後に生まれた養子の子は、「被相続人の直系卑属」にあたりますので(民法887条2項)、養親の相続人(代襲相続人)になります。 一方、養子縁組前に生まれた養子の子は、「被相続人の直系卑属」にはあたらず、養親の相続人(・・・
Q5 他家に養子に行った子は実母・実父の相続人になりますか?
普通養子縁組の場合には、他家に養子に行った子も実父・実母の相続人になります。 他方、特別養子縁組の場合、縁組の日から実親との親子関係を終了させて、養親との間に実親子と同様の親子関係が成立するため、実父・実母の相続人にはな・・・
Q4 再婚相手の連れ子は相続人になりますか?
なります。 再婚相手の連れ子というだけでは相続人にはなりませんが、その連れ子と養子縁組をした場合には、法律上の「子」として、相続人になります。
Q3 内縁の妻は、内縁の夫の相続人になりますか?
内縁の妻は法律上の相続人ではありません。 もっとも、内縁の夫が死亡した場合の内縁の妻の居住権については、裁判例上、一定の配慮がなされています。例えば、内縁夫婦が借家で暮らしていたが、賃借人である内縁配偶者が死亡した場合に・・・
Q2 父が亡くなり、相続人は母、長男、長女の3人です。父は生前「全ての財産を長男に相続させる」旨の遺言書を残していました。 この場合、長女の私は何ももらえないのでしょうか?
いいえ、決してそんなことはありません。 あなたは被相続人の長女(相続人である直系卑属)ですから、長男に対して遺留分侵害額請求権を行使し、遺留分を主張できます。 本件におけるあなたの遺留分の割合は、 (全体の遺留分)×・・・
Q1 兄弟姉妹は遺留分を請求できますか?
できません(民法1028条)。 例えば、配偶者と兄弟姉妹が相続人である場合には、全財産を配偶者に相続させるという遺言をしても、当該配偶者が兄弟姉妹から一部を取り戻されることはありません。
Q2 私は父が亡くなる数か月前に、父や他の相続人に懇願されて「父の遺産についてはいかなる権利も主張しません。相続放棄いたします。」との念書を書いてしまいました。 私は父の遺産分割で何も取得することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。 生前に相続放棄をすることはできませんので、念書は無効です。そのため、遺産分割において自身の法定相続分を主張することができます。
Q1 相続放棄をした者の子は代襲相続人になれますか?
なれません。 代襲相続の発生原因は、相続人の死亡、相続欠格(民法891条)、相続廃除(民法892条)に限られますので、相続放棄によって代襲相続は発生しません。